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雛人形の熟練工のバトン

雛人形、五月人形の仕事は、とても特殊な季節的なものがございます。

ですので、あまりこの仕事に携わっていない人がほとんどなのです。

しかし、ひなせいの工房では、工場の敷地内の会話では業界用語の単語は古くからある専門用語での会話。
況してや、製造関係の取引先さんや、仕入先、納入先さんとの会話も、もちろん専門用語の連続。

そんなひなせい工房では、経験が浅いスタッフには、先輩が後輩に手を取り全体の流れの中で
どの部分を行っているのか?どのパーツ部分作業なのか?を理解した上で教えていく。伝えていく。

理解して教えてもらったら、ゆっくりと即実践。

実践をしたら、流れの作業の中を理解して、その作業がその部分であるのか?を脳で考える。理解する。
そして、また実践。実践。実践を何度も繰り返していきます。

その経験が、蓄積されていく事こそ、熟練への道筋なのです。

伝えていくのは、仕組みと流れ

ある一定レベルまで到達しますと、今度は教える側に回ります。

教える側の熟練工にも、ただやり方を伝授するのではなく、ちゃんと仕組み、流れを知ることが一番の目的。
やり方の理解を教える、伝えるのではなく、全体から見たどこの部分の仕事なのか?作業なのか?

ここに重きを置き、ひなせいの技術は受け継がれているのです。
こうした仕組みこそ、技術、匠の伝達なのです。

伝統の技の蓄積なのです。

反物を選ぶ

縫製の熟練

季節によって全く違った業務

ひなせいの工房では、季節によって全く業務が変わっていくのです。

シーズンインの繁忙期の1月~4月までは、受注した雛人形、五月人形の納品の準備や納品梱包が中心。
シーズンオフでは、製造計画、その流れの中から製造の段取りを6月~11月まで行っていきます。

また、最近ではインターネット事業部も立ち上がり、雛人形、五月人形のカタログ冊子作り。
そのための写真撮り、写真の加工。

ホームページのサイト制作、それにまつわるキャッチコピーやコピーライティング・・・

これを、外注ではなく社内一括体制に持ち込んでの大幅なコストダウンと共に、
職人自体が直接販売というモデルを構築しているのです。

ひな人形、五月人形の製造というアナログな熟練工の伝達。
パソコン周りのIT関係の熟練工の技の引き継ぎと進歩。

こうする事によって、ひなせいは一般の消費者に歩み寄った商品作り
一般消費者から見てもらいますと、全く他社とは違った雛人形、五月人形となってしまうのです。